寒い雨の中のエイプリルフールでしたね。皆さんは土曜の夜いかがおすごしでしょうか?石屋のけんすけこと清水健介です。
今日は朝から八王子方面へ埋葬の仕事がありまして終わると早々に別働隊がいる朝霞へ移動。その後練馬といった感じでした。9時間くらいかな?休憩時間なんかなかったです…。お昼も軽トラ運転しながらおにぎり食べるくらいだったわけです。あらためてマニュアル車は何かしながらの運転って不便って思いました。
本日の八王子の埋葬を前に僕は思ったわけです。
雨が降っても雪が降っても故人を埋葬するときは全てがセレモニーです。辛かった寒かった道が渋滞していた。全ての出来事が故人を偲ぶ思い出になっていただけたらいいと思います
うん。これって本当に大切だと思うんです。亡くなった人がいるってやっぱり大変なことです。心に穴が開きます。でも人はそれをゆっくり回復させるために何回も何回も手を合わせにお墓参りへと行くのだと思います。
最近埋葬業務をやっていると本当に辛いことがあるんです。以前も書いたのですが、埋葬をしている最中に、ほんとうにその瞬間に参列者の方から
お墓なんか意味ない!今皆お墓片づけちゃってるでしょ。継ぐ人なんていないんだから。
こんな言葉を皆に聞こえるように言う人がいます。1回だけならまだしも最近多いんです…。しかも60代~70代の人に…。
どうしちゃったんだろね 日本。
ただただ、悲しいよね。
色々な埋葬方法がたしかに今はあるんですが、あなたが参列している親族?友人?のご家族は一般埋葬を選んだのです。
あなたにそれを否定される筋合いはないわけです。あなたは何のために埋葬へ参列したのですか?僕には怒りを通り越して悲しさしかないわけです。
ちなみにですが、あなた個人は散骨・合祀(他の人のお骨と一緒に埋葬されること)を希望かもしれないけれど、亡くなった後は遺族がその方法を決めます。遺族が散骨を拒否し一般埋葬するケースは多いです。つまり思想は必ずしも成就されないわけです。遺言書も効力はここにはないのです。
今日の埋葬では皆さんに骨壺を持っていただきました。埋葬前の最後に命の重みを知っていただきたかったからです。
知識なんて人はテレビ等々で頭に入れることができます。ですが、五感に訴えかけてくるもの。生きているという感覚。亡くなってしまったという感覚。人の本当の意味での重さ。大切さ。指や腕に伝わってくる質量の重さ。こういうことを感じていただきたいのです。実際に触れた人達にはきっとわかっていただけたと思っております。
今日のお墓
洋型墓石というものです。いわゆる横長のお石塔。
正面文字には“ありがとう”
娘さんの直筆です。小学生くらいかな?習字教室へ通っているそうです。僕の会社では茨城県の書家さんにお墓の文字を書いてもらっています。自分で書ければ一番いいんだけどね…。
書家さんはプロです。まじで上手いです。文句のつけようがない。でもそれだけです。
この“ありがとう”には家族の想いが詰まっています。女の子には弟くんがいます。ご両親はいずれ嫁いで行き名前が変わってしまう彼女にこの大役を任せました。まだ小さい彼女がいずれ大人になり、違う家へ嫁いでいき名前が変わってしまう。お墓も一緒に入れないかもしれない。でもこの正面文字には彼女の気持ちが入っている。今はまだわからないだろうけどご両親のこの決断は凄いと思います。この真意を実は今日お聞きしたのです。感動したね…。これがお墓なのではないだろうか。
今日はこの言葉で締めくくろうと思います。
お墓は家族の絆です。
HP⇒板橋・練馬でお墓を建てたい。墓所リフォームのことなら清水屋
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この記事を書いた人
- 創業明治10年東京都上板橋の石材店清水屋5代目社長の清水健介です。令和元年に5代目就任。学生時代からやってきた納骨回数は2000回を超える。お墓、石のことなら何なりとご相談をいただければと思います!お墓を作ったはいいけど、コケだらけなんか嫌!“また会いに行きたくなるお墓つくり”を提案しています。髪がくるくるしているけどパーマじゃない。これは無料パーマだといいつづけている。全国石製品協同組合 理事、東京都石材業政治連盟 幹事長。
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