こんにちは。石屋のけんすけこと清水健介です。
最近バタバタしておりましてご無沙汰の投稿になってしまいました。でも今日は3月11日。書かなければいけないことがあります。
2011年3月11日
6年前に東日本大震災があった日です。
人間ってのは本当に都合のいい頭なわけで自分のなかで大切な記憶のみを頭に保存しようとします。しんどかった記憶なんかはすぐに忘れたいですよね。
でも一年に一回。僕はあのしんどかった日を思い出してもいいんじゃないかって思うんです。だってあんな大変なことがあった一日なんですからね。
うちの会社の前には川越街道っていう国道があるのですが、3.11の夜に見た光景は今でも忘れることができません。道路は見たこともない渋滞。会社から帰る人達は電車が止まっているしタクシーは動かない。なので帰宅する人はみんな徒歩だった。はたして何キロ歩いたんだろう。
翌日からスーパーやコンビニは買占めで空っぽだったし、ガソリンスタンドには長蛇の列で入り待ちのために一車線はずっと混雑。ガス欠で車を押している人もいたくらいです。現代であんなのは今までで見たことなかった。
お寺のお墓はというとバタバタ倒れていて、お墓の石が飛んでいる形跡も見られました。正直あの石が飛ぶのかと思うとすさまじい力が地面から突き上げるようにきたのだと思いしり恐怖すら感じたわけです。近隣では祖父が建てた古い大谷石の塀がのきなみ倒れてしまった人達の苛立ちはすさまじく、何度となく怒られました。
そんなことを思い出しながら、僕達はどうすればよかったのだろうと今でも思い考えます。あの時 僕達が体験したことを後世に伝えていかなくてはいけないと思うわけです。
震災の被災地ではさっき書いたことなんかは口に出すのも恥ずかしいくらい悲惨な状態でした。何度も訪れた仙台や岩手では悲しみを通り越して茫然とするしかなかったわけです。
僕が全国優良石材店の会でやった「津波記憶石」のプロジェクトは後世へ遺すメッセージが刻まれています。僕がどんな思いでこのプロジェクトに携わり、津波記憶石を建てていったかはここに書かれていますのでぜひ見てみてください。
http://www.shimizusekizai.com/tsunami-kioku/
この津波記憶石が思考停止して立ち止まるわけではなく未来へ歩いていくための一歩になればと思います。
石は後世へ残るものなんです。だから津波の教訓を伝えるために刻むんです。
今日は東北へ静かに祈りをささげたいと思います。
ご冥福をお祈り申し上げます。
この記事を書いた人
- 創業明治10年東京都上板橋の石材店清水屋5代目社長の清水健介です。令和元年に5代目就任。学生時代からやってきた納骨回数は2000回を超える。お墓、石のことなら何なりとご相談をいただければと思います!お墓を作ったはいいけど、コケだらけなんか嫌!“また会いに行きたくなるお墓つくり”を提案しています。髪がくるくるしているけどパーマじゃない。これは無料パーマだといいつづけている。全国石製品協同組合 理事、東京都石材業政治連盟 幹事長。
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