「お墓は死んだ人のためでなく遺された人のためにあるもの。」これお客さんから言われた実際の言葉です。
こんばんは石屋のけんすけこと清水健介です。このところ突風が吹いたり急な大雨だったりとお天気が安定しない東京です。気候の急激な変動でお亡くなりになる方も増えています。埋葬の件数がそれを物語っています。その中で49日の法要までに納骨をするためにお墓を作ってほしいという要望をいただきました。
亡くなった方は奥さん。旦那さんと娘さんがいらっしゃいます。奥さんは長い間寝たきりの闘病をしていたそうです。病床では
葬儀もしなくていいから。お墓いらないから。みんなに迷惑をかけたくない。
とおっしゃっていたそうです。
そして奥さんが亡くなりました。
旦那さんと娘さんは奥さんの最後の言葉を受けどうしたか。
葬儀をしました。お戒名もつけてあげました。
その後、僕のところへご連絡がくるわけです。そしてこのような事情を聞きました。
今は海洋散骨もありますし、お墓をつくらず永代供養墓に合祀することもできます。なぜお墓を作ろうと思ったのですか?とお聞きしましたところ
お墓は遺された我々のためのものなんです。
とはっきりおっしゃったわけです。葬儀だって遺された人達のためにやったと。
奥さんはお亡くなりになりました。もう話すこともできません。心にぽっかりと空洞ができたみたいです。
でもお墓があれば心で対話ができるとも語ってくれました。
僕はそのお話を聞きまして感情が揺さぶられました。一生懸命そのご家族の心の拠り所をつくります。亡くなった奥さんとお話ができる場所を。
頑張ろう。
僕の仕事は亡くなったご家族の心と寄り添い、その想いを形にすることなんです。
それではまた!
清水屋のホームページ https://www.shimizusekizai.com/
この記事を書いた人
- 創業明治10年東京都上板橋の石材店清水屋5代目社長の清水健介です。令和元年に5代目就任。学生時代からやってきた納骨回数は2000回を超える。お墓、石のことなら何なりとご相談をいただければと思います!お墓を作ったはいいけど、コケだらけなんか嫌!“また会いに行きたくなるお墓つくり”を提案しています。髪がくるくるしているけどパーマじゃない。これは無料パーマだといいつづけている。全国石製品協同組合 理事、東京都石材業政治連盟 幹事長。
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