お墓のリフォーム。目を引くポイントをあえて作ってみる

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今日は埋葬に施行工事、解体など現場でいっぱいあったので外にずっといて日焼けした石屋のけんすけこと清水健介です。

最近PC前での作業が多く体バキバキな感じだったもので現場から帰ってから、ツイッターで紹介されていた福井・石川で営業されている中村接骨院さんのストレッチ方法をやってみました。うーんいい感じ。中村さんのツイッターはこちら@hachibesa

IMG_1920

肩甲骨まわりをクルクルとまわしほぐす

さてさて、今日は風は強かったのですが天気も本当によくて仕事がはかどりました。そんな完成したお墓。

今回のご依頼はお墓のリフォームでした。

加藤家完成

燈籠がポイント もっと階段にかかっていいとさえ思っていた

江戸時代から続いている家で当然亡くなった方が多くいらっしゃいます。(ということは昔の御石塔もたくさんあるということ。昔のお墓は畑の中にあることが多く、今回のお施主さんはその昔お墓を畑からお寺さんにまとめるとき江戸時代からの石塔3基を託されたのだそう。)お施主さんのご要望は旧石塔を残したいということ。また、既存であった燈籠をなんとかしてほしいとのことでした。

今回、墓所のサイズを大きくするためにリフォームだけでなく同一寺院内での移転もあったので少し複雑でしたがこのような感じで完成できました。石塔、墓誌、旧石塔などの配置は大体このような形になるとは予想できていましたが、苦労したのは自然石の台石ありの燈籠。

お墓は敷地にもよりますが大体、直角・シンメトリー(左右対称)で作ることが多いです。直角の中に自然石・燈籠などを置く場合はセンスが非常に問われる…(汗) 庭みたいな自然の中とは違い相当目立ってしまうんですね。

ですが今回僕がとったのはあえてお参りに来た時に目立たせる。アクセントとして使う事にしたんです。写真は少し上の目線から撮っているのですが、お参りに来た時に良い角度、破たんしないギリギリの感じを目指しました。

お施主さんが「燈籠は置けなかったら破棄しても構わない。すべて任せるよ」とおっしゃって僕に一任してくださったのですが初めに「何とかしてほしい」とのことだったので残したい意向だということはわかっていました。ですが

僕の中で墓所内に設置して破たんしているようだったら廃棄・または燈籠をお寺さんのどこかへ寄贈することを提案するつもりでした。

お墓はお墓参りの中でやすらぎとか安心とかを求めるものです。なのでデザインとか、感覚的に破たんしているものを置くとずっと気になってしまうと思ったのです。(正直、人によっても違うけどその違いを感じ取れるかが重要)

すごい頭の中で考えても実際に置くのとは大違いということはよくあります。でも今回は自然石の台石を設置する際 くるくると良い角度を探している作業を見ている中で、ピタッと角度が決まり「これだ!」と自分の中でくるものがあったのでGOサインをだしてこの完成にいたりました。

お墓って新規に伝統的な和型で作ると大体似たような形になってしまいがちですが、ワンポイントをつくり目線を誘導させ、変化をつけることでオンリーワンの価値が生まれると思います。

お施主さんも本日見えられて本当に気に入っていられたようで、しかも

台石の角度変えたね~ ニヤッ

とされていたので満足していただけたのだと思いました。ふぅ~良かった良かった。

この瞬間が仕事をやっていて本当に嬉しい時ですよね。さてさて次の仕事にうつりますかね。

実はまだ水あか落としが残っているんだけどね~。法事までにやりましょ。

ではまた明日。

この記事を書いた人

清水 健介
清水 健介この記事を書いた人
創業明治10年東京都上板橋の石材店清水屋5代目社長の清水健介です。令和元年に5代目就任。学生時代からやってきた納骨回数は2000回を超える。お墓、石のことなら何なりとご相談をいただければと思います!お墓を作ったはいいけど、コケだらけなんか嫌!“また会いに行きたくなるお墓つくり”を提案しています。髪がくるくるしているけどパーマじゃない。これは無料パーマだといいつづけている。全国石製品協同組合 理事、東京都石材業政治連盟 幹事長。
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