尾花沢から帰ってきまして数日が経ちました。何かカラッとした夏ではなくてどんよりとした日がつづきますね。日陰は少し涼しいくらいの気温のところもあるし、徐々に秋がきているような感じ。
まぁお寺さんでの作業があって動けばムシムシするし汗だくになってしまいました。やっぱりまだ秋は先かな。こんにちは石屋のけんすけの清水健介です。
奥さんの実家の尾花沢では我々が行った時には台風が直撃コースでした。でも台風の影響は最小限で温帯低気圧になってしまって豪雨というよりかは普通に雨がずっと降っていた状況でした。
そんな中一日めちゃくちゃ晴れていた日があったのですが尾花沢からちょっと足を延ばしまして鶴岡の加茂水族館へ行ってきました。
加茂水族館のことを少し紹介しておきますと昭和5年1930年に民間の水族館として開園。日本海に面した岬に建っています。
経営主体が変わるなどして赤字の水族館となってしまいました。紆余曲折を経て時代と共に水族館へ足を運ぶ人も少なくなってきたんですね。高度経済成長後期の1967年度(昭和42年度)の「21万7372人」をピークにどんどん来館者が減っていったそう。平成9年には年間の来場者が9万人まで落ち込んでしまいました。
その時偶然やっていたサンゴ展の水槽でたまたまクラゲが泳いでいるのが発見され、それを展示したところお客さんが喜んでくれた。
それからクラゲを展示したところどんどんとお客さんが増えていったそうです。
これを機に
クラゲでやっていこう!となった
2000年には12種類のクラゲを展示して種類数で日本一になっています。現在はクラゲの展示種類は50種類以上で2012年にはギネス記録。まさに独自の個性ですよね。12種類で当時日本一だってことは誰も見向きもしていなかったんだと思います。アシカやラッコのほうがお客さんを呼べるって皆が思っていたんだと思う。
ここで加茂水族館の館長の村上龍男さんのメッセージを引用させていただきます。
感動を与えられる水族館を目指して
クラゲに出会うことで、どん底から立ち直り、やっとここまでたどり着いたという感じだ。新水族館では、クラゲ展示室は今の約2倍の広さになる。様々な工夫や仕掛けをこらして、最後には5mの巨大水槽で観るものの度肝を抜く。誰もが感動せずにはいられないだろう。今回の設計には、現場の意見を全面的に反映させてもらった。鶴岡市をはじめ関係者にはとても感謝している。世界で唯一の「クラゲの水族館」を作ることは難しいが、その分やりがいはある。小さいながらもキラリと光る、みんなに感動を与えられる水族館にしていきたい。
加茂水族館は、改築費用の30億円のうち、9億円分を「くらげ債」で賄ったとのことです。市の担当者はクラゲドリーム債が申し込み殺到で完売になったことを驚いたとか。
予定調和より不確定なもののほうが楽しい。
水族館ってどこも結構似ていると思うのは僕だけかな。魚の展示のほかにアシカやイルカのショーがあったり。たしかに可愛らしい。でもあれは人によって調教されてやれるようになったものだって見ちゃうんです。
完全な予定調和。どうせアシカはボールを鼻の上に乗せれるんだよね。
ほら やっぱり乗せた。
うん。上手。上手いんだけどね。いっぱい特訓したのかな。もう速効でエサもらっているのを見ると なんだかなぁ という気持ちになってしまいます。
一方のクラゲ
トレーニングなんかはどこ吹く風。僕にはゆうゆうと予測不能に泳ぐクラゲのほうがずっと面白く感じたのです。
プカ プカ
これもクラゲ
ライトアップによってより神秘性が際立っています。
プカ プカ
どこへ行くわけでもなく ただただ浮遊しているような。癒し効果がある。クラゲ。
プカ プカ
可愛らしくもあり、神秘的。
展示の最後にある直径5mの大水槽は素晴らしかった。圧倒的でした。写真は撮ったけど迫力はあまり伝わらないのでぜひご自分の目で見て体験していただければと思います。
館内には可愛らしいデザインがいっぱい。
階段の表示1つとっても可愛らしいデザインがあります。
色々なところのデザインアイコンが凝っていると思いました。細かいところのこだわりは大切。発見したときの喜びもあるしね。
独自の価値を伝える。
他にはない個性
クラゲから僕も教わりました。石材店も独自の価値を伝えていかなくてはいけません。まずは行動だね。やろう。
加茂水族館を一通り見学して出口へ向かいます。階段を下りてふと振り返ると。こんなメッセージが書かれていました。
泣けるね。
ちなみに
加茂水族館の石碑に関心しました。
何がというと…。
はい。これ。
クラゲの細いヒモみたいなものは触手というらしいですが、これは針金の太いようなもので再現されていました。
僕が関心したのはその中のヒラヒラ。
これは黒い石対してサンドブラストで削ってあり、あえて黒い石と削り出された灰色の陰影を出すことによってクラゲ独特の“ヒラヒラ”が表現されていました。素直に上手いなぁ~と思いました。
そんな石屋さん目線でした。
それではまた!
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この記事を書いた人
- 創業明治10年東京都上板橋の石材店清水屋5代目社長の清水健介です。令和元年に5代目就任。学生時代からやってきた納骨回数は2000回を超える。お墓、石のことなら何なりとご相談をいただければと思います!お墓を作ったはいいけど、コケだらけなんか嫌!“また会いに行きたくなるお墓つくり”を提案しています。髪がくるくるしているけどパーマじゃない。これは無料パーマだといいつづけている。全国石製品協同組合 理事、東京都石材業政治連盟 幹事長。
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