昨夜も山形のキュウリを食べながら色々なことを思案してました。こんにちは。石屋のけんすけこと清水健介です。
キュウリをポリポリと食べていたら昨年奥さんの実家の尾花沢へ行ったブログのことをふと思い出しました。以前書いたブログはこちらね。
そのなかで山形のお義父さんと話したキュウリの話。その抜粋がこれ
表面が白っぽく粉をふいている様に見えると思います。これはきゅうり自体が乾燥や雨などから守るため自然に生成する成分で、これを「ブルーム」と言います。 しかし、消費者からみると、一見農薬のようにも見え、見た目もよくなかったので、このブルームが出来ない品種「ブルームレス」がつくられたとのこと。しかし、本来ブルームにより守られていたものが剥き出しになるから、きゅうり自体の皮が厚くなって、逆に中の果肉は柔らかくなってしまったらしい。
以前自分が書いたブログなんだけど、今の自分達の業界のことと照らし合わせてみると同じことが言えるんじゃないかって思えてきたんです。
生産者側からは見た目があれだから売れない。という先入観、いや実際ある時期にはそういうことがあって売れないことが事実としてあったかもしれない。 でも現代ではそんなことより味。鉄腕ダッシュなどのメディアではちゃんとブルームの解説をしていたりする時代。それはブルームがあることによってちゃんと育てられたキュウリだって証になる時代です。
そりゃ全員ではないけれど消費者はブルームありのキュウリの良さを知っていて、生産者側のほうが躊躇とか いややっぱり売れないよという事を思っているのかもしれないってね。
同じことが自分達の業界にも言えるような気がしたんです。周りを見渡すと同業者側のほうからこういう意見が多い。
自分達の地域は伝統的なものしか売れない。昔からこうやってきた。うちの地域は閉鎖的だから。もっと言えばお客さんこういうのが嫌いって。
その人達を自分の枠に閉じ込めていたいだけなんじゃないかって思う。
僕の仕事は故人を供養したいという人へ様々な“供養のあり方”を提案する事なんだと思う。自分でハナからこれは売れないから、などと言っていてはいけないんだと思う。
1つの供養の形が答えじゃなくて 選択の多様性の中に僕らは生きているからね。
そんな中嬉しいことがありました。
先日、深川製磁のお骨壷をご購入いただいた方からのFAXが届きました。本日が埋葬です。
やっぱり僕の想いや考えは正しかったんだと思う。伝統的なものも当然大事。でも自分自身がそれがすべてだと思ってはいけないんだと思う。だって僕は東京なんだけど思いやその商品に共感してくれた西日本の方が購入してくれたんだもん。
自分から供養のあり方を提案・発信することによって共感が生まれれば地域性や伝統的なものだからなどの考えを超えることができるってはっきり解った。
伝統的なものを売るっていうことは楽です。だって昔から売れていたから。販売量が減っても伝統的なものだからなくなることはないって言い続けることができるしね。
でもさ、その“伝統的”ということにあぐらをかいて、そのものの意味を伝えることを怠ってきたのじゃないかって思うわけです。
今は激変の時代です。常に僕は前を見てお客さんに提案していけるようにしていきたいと思いました。
さて今日は会議なので準備をして出発しようかな。まだまだ暑くなりそうです。ご自愛くださいね。
それでは!
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この記事を書いた人
- 創業明治10年東京都上板橋の石材店清水屋5代目社長の清水健介です。令和元年に5代目就任。学生時代からやってきた納骨回数は2000回を超える。お墓、石のことなら何なりとご相談をいただければと思います!お墓を作ったはいいけど、コケだらけなんか嫌!“また会いに行きたくなるお墓つくり”を提案しています。髪がくるくるしているけどパーマじゃない。これは無料パーマだといいつづけている。全国石製品協同組合 理事、東京都石材業政治連盟 幹事長。
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