この石なんの石?気になるよね~。

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世界中には無数の石がある。

さっきブログが表示されなくなり、おっサイバー攻撃か?とか思っていました。こんにちは。石屋のけんすけこと清水屋5代目予定の清水健介です。自己紹介についてはこちらをご覧ください。

事の顛末をお話するとドメインに登録するメール認証をしていなかったらしく、再三の認証確認をしていなかったため一時的に止められてしまったというなんともお粗末な内容でした…。はい。僕はアホです…

ブログの写真に使っていたのは愛媛県産大島石 その原石です。あの状態から小さくわけてお墓の石に加工していきます。さて、今日は石の話。今朝お客さんから「お墓に使いたい石があるから一回見てほしい」ということでお会いすることにしました。お客さんの持ってきたのはスマホで写したお墓の写真。 この写真から何の石なのかを特定しなくてはいけません。それは結構むずかしいことです。特に国産材は実物を見ないとお手上げかもしれません。

DSC_7953

今まで色々な石材を見てますのでお墓なりサンプル石を見れば これは○○産の○○石ですね~と言って説明することができます。

ただ、最近は一回見ただけではわからない石も増えてきました。それは建材に使う石を墓石につかうケースが増えてきたからです。

建材に使う石?

なによそれ?石は石でしょ?と思うかもしれません。

建物の内壁材、エレベーター周りのはり石、エントランスフロアの敷き石や洗面所の流し台に使われている石材を建材に使う石と表現させていただいてます。キラキラしてきれいなものが使われている印象がありませんか?

今そういう石材(ほぼ外国産、ヨーロッパ系が多い。インドもあるけど)を洋型墓石・デザイン墓石につかう例が非常に多くなっています。

経年変化も考えないとね。

すべての石種を覚えれたらいいのですがちょっと厳しい。また、地域によって好まれる石、好まれない石があって、石材店でも全く知らない石材というのもあります。

お墓という性質上、耐久性・経年変化が少ない石材を多くの方がお墓に選ぶ方が多いです。昔からお墓として使われている石については経年変化の状態をお客さんに知らせることが出来ます。たとえば

「この石は10年後くらいから色が抜けていって白っぽくなります。」
「石の目というか流れのようなのが後発的に必ず出ます。」

などです。

これが新しい石材(採掘されて使用されている年月が短い)だとこの説明をすることができないのです。

室内のように日光にもあたっておらず、雨・風にもさらされていない石材と、お墓のように屋外にある石材とでは経年変化の比較はできないのです。

実際のはなし

ある緑色の石種があって白い石英という鉱物がお墓の石に入っているものがあるんです。(石を構成する物質の1つ)製作前にこれは時間が経つと縮んでポロっと取れる場合があります。と説明し、それでも色が素敵だからOKということで建てましたが、数年後やはり石英部分がとれてしまい、「これは不良品ではないか?」と相談に来られたお客さんがいました。

お墓はずっと維持していくものだから10年後のこの石の状態を知っていても損ではないと思います。ですのでお墓を建てる際の石選びは経年変化のことも含めて石材店に相談してみては?

お客さんに満足してもらえるようにがんばるぞ!

この記事を書いた人

清水 健介
清水 健介この記事を書いた人
創業明治10年東京都上板橋の石材店清水屋5代目社長の清水健介です。令和元年に5代目就任。学生時代からやってきた納骨回数は2000回を超える。お墓、石のことなら何なりとご相談をいただければと思います!お墓を作ったはいいけど、コケだらけなんか嫌!“また会いに行きたくなるお墓つくり”を提案しています。髪がくるくるしているけどパーマじゃない。これは無料パーマだといいつづけている。全国石製品協同組合 理事、東京都石材業政治連盟 幹事長。
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