連日、東京では36度超えの日々です。
熱中症になっていないでしょうか?石屋のけんすけこと清水健介です。
さて、8月お盆がもうすぐの今日は香炉の灰の話をしてみようと思います。
なんで灰の話?というのも理由がありまして、うちの会社である方のお仏壇を注文していただいたんです。お位牌と仏具も一緒にのご注文だったのですが、香炉に入れる灰の在庫がなかったんですよね。
その時にそういえば、うちの実家の香炉の灰ってどうなってたんだろう?という疑問が湧いたんですよね。
僕は仕事柄多くのお客さんの家へ行きましてお線香をお仏壇にあげさせてもらうのですが、多くの家庭で香炉へお線香をさすときに
ガシガシ!
と嫌な抵抗感がありながらお線香をさしていた記憶が蘇ってきたのです。気にしない方は気にならないかと思うのですが、僕はあの
ガシガシ
が凄く苦手です。
一方でうちの実家の香炉灰は掃除はあまりされてはいなかったのですが、そのガシガシ感はなかった。
こんなこともありました。お線香をお客様のお仏壇にあげ、仕事の話や世間話などで帰ろうとした時に、香炉へさっきあげたお線香が最後まで燃えきっていなくて悲しくなったこともありました。
実家の仏壇でお線香は今まで燃え残ったことはあるか??
いや…ない。
では、何が違うのだろうという疑問が湧きました。父に聞いても仏具等を入れた当時のことは忘れています。
わら灰との出会い
こんなエピソードがありまして僕は色々な灰について興味を持っていくことになります。
そんな僕が行きついたのが
わら灰
でした。
何それ??
と言われそうなのですが、読んで字のごとく藁(わら)を燃やして作られた灰です。一般的な香炉灰は間伐材を燃やして作られています。
そんな違いなんかあるかね?と思われるかもしれないのですが、僕も違いについては正直わからなかったのです。なので実証実験をすることにしました。
わからなかったら試してみるのです。
一般的な香炉灰とわら灰の燃焼実験
はい。
まず僕はイトー○○カドーへ行きました。仏具コーナーに行きますと香炉灰が売られています。よく見るものなので一般的な香炉灰と言えるでしょう。
会社へ帰ってきまして、一般的な香炉灰とわら灰を並べてみました
わら灰のほうが大きい…。
表記なのですが、一般的な香炉灰は約95gでわら灰は100gとなっていました。
5gの差ってこんなにあるのか?と疑問が湧きましてキッチンスケールを取り出してみました。
重さを計ってみますと…。
99gですね。一方のわら灰は…。
ん??96g!?
3gも軽いじゃないですか!プラスマイナス5gくらいは製品誤差だとしても今言いたいのはそこではなく、
3g軽い『わら灰』のほうが大きい
ということです。
この理由は灰と灰との間に存在する
空気
なんですね。
実際に表面を観察してみると
同条件で燃焼実験をしてみたかったので、100円ショップで売られている瓶を使用しました。灰を入れまして均すように左右に振っただけです。
さて、表面を見てみましょう。
一般的な灰
よーく見てみると、粒のような粒子が見えますね。
一方のわら灰
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、粒のような形状ではなかったです。顕微鏡等でみると正確な形状までわかるのでしょうがとりあえずこんな感じでした。
実際にお線香を刺して燃焼させてみる。
普通に売っているお線香を使用しました。
ただ、このお線香を入れた時の感触は全然違うものでした。
一般的な香炉灰はちょっと硬め。新品なわけなので、お線香が入りにくいとかそういうレベルではないのですが、硬めでした。
一方のわら灰。
一言でフワフワ。
全然お線香をさした時の感覚が違う。これが灰と灰の間にある空気の感触のような気がします。
さて、火を灯しまして燃焼実験です。
ふむふむ。
燃え方やスピードに差はないですね。
数分後、お線香が燃え尽きました。
まぁどちらも普通の燃え方ですね。
さて緊張の灰の中を探ってみます。
果たして 結果はいかに。
割り箸を使用して、灰の中をほじくってみます。
ぐぐぐ…。
あれ??
まじかーーーーーーーーー!!!!!!!
ようく見てください。
お線香の燃えカス残ってるじゃん!!!
新品ですよ。さっき買ったばかりの。
正直、この結果に僕はビックリです。このお線香の根元が残ってしまうために香炉へお線香をさす時のガシガシ感やお線香が途中で消えてしまう原因になるわけですね。
一方のわら灰
探せども探せどもないです。
お線香の燃えカスはありません。ちなみにお線香の燃えた灰はありますよ。当然ですが。お箸で触るとホロホロといった具合に崩れていきます。
この香炉灰うちで取り扱うこと決定です。
お仏壇やお位牌などの表面というのは綺麗にしたりすることはあるけれど、こういった目の行かないところまで気が配れるというのは非常に良いことだと僕は思うのです。
もう少しで8月のお盆ですが、帰省のときにご実家やおじいちゃん、おばあちゃんへのお土産に。またご先祖様へのお土産に。
お彼岸の前に綺麗にしたいと思っている方にもぜひ。
僕がおすすめする商品です。
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この記事を書いた人
- 創業明治10年東京都上板橋の石材店清水屋5代目社長の清水健介です。令和元年に5代目就任。学生時代からやってきた納骨回数は2000回を超える。お墓、石のことなら何なりとご相談をいただければと思います!お墓を作ったはいいけど、コケだらけなんか嫌!“また会いに行きたくなるお墓つくり”を提案しています。髪がくるくるしているけどパーマじゃない。これは無料パーマだといいつづけている。全国石製品協同組合 理事、東京都石材業政治連盟 幹事長。
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